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レディの介護日記

介護の始まり


2000年12月のレディ








2001年春



2001年5月5日庭で

レディが、同じ場所でクルクルと時計回りするように
なったのは16歳と6ヶ月の時です。

この頃は、視線も合いますし、自己主張もしっかりしますし、
日常のすべての事も普通にしていました。
昼間たま〜にするクルクル以外は
特に変わった様子はありませんでした。
レディと声をかければ、クルクルすることを止めます。
病院に行った時に、レディの様子を話すと
「それは、徘徊でしょう」と言われました。
2000年2月のことです
病院で徘徊と言われてもピンときませんし
まだ、レディが老犬だという認識はありませんでした。

2000年12月には、左側の腰骨のところがフエルト状になっているのに気がつき病院に連れて行きました。
皮膚が化膿している為患部を切除しました。
すると、骨が見えました。
起き上がろうとしてバタバタとする時に腰骨が床ですれるために
できた床ずれでした。

その日からレディの介護が始まりました。

傷口を朝晩消毒し、薬をつけてガーゼで固定します。
ところが、動く為に固定したガーゼが取れてしまいます。
この時からパンツをはかせてガーゼを固定するようにしたり、
ドーナツ枕で患部が床にあたらないようにしました。

2001年1月には反対側の腰骨にも床ずれが出来てしまい
寝ている時には、体位変換を何度もしました。

2001年3月半ばには両方の床ずれのところの皮膚が
盛り上がり完治することができました。

2001年、春  この頃のレディは、
眼は白内障で、眼球が痩せ白い保護膜みたいなものが
眼の下の部分にかかっています。
嗅覚はしっかりとしていますが、耳は遠いようです。
足腰もだいぶ弱っていますが、起き上がれさえすれば
自分で歩くことはできます。
ごはんも自分の足でしっかり立って食べます。
視線も合うし、表情もはっきりしています。
時々、夜中にたま〜に徘徊をしますが、
鳴くことはまったくありません。

2001年5月10日PM10:13 レディ倒れる
レディを寝かせる為に布団に連れて行った時のことです。

普段と同じように布団の上でクルクルと回り横になったのですが、突然四肢をつっぱりました。
慌ててレディを抱きかかえて見たところ一瞬呼吸が止まっていたので体中を無我夢中でたたきながら、
家族を呼びました。呼吸はすぐに戻ったのですが、「ふぅ〜、ふぅ〜」っと苦しそうに荒い息をして、
左顔面が麻痺している様子で舌がダラ〜っと口から垂れよだれがを流していました。
そして、ものすごい力で四肢をバタバタ(両方の足をわざと交差させぶつけている)してました。
病院に電話をして診てもらう事になりレディを車に乗せ連れて行きました。
車の中ではずっと首をのけぞった感じでバタバタし苦しい様子で
生まれて初めて2回も私に噛み付きました。

病院に着いてからも症状は変わらず抗痙攣剤の注射を打ってもらいました。
先生の話によると多分、脳梗塞ではないかとのことでした。
助かったとしてもこのまま寝たきりになるかもしれない何も認識する事ができないかもしれないと言われました。
痙攣をしている間は、本人は痛みも苦しみも感じていないそうです。
だから、車の中で噛み付いたことも分っていないそうです。
高齢のため検査をしても本人に負担がかかるだけだし、原因が判ったとしても脳を開くことなど
耐えられるはずもないのでそのまま様子を見ましょうということになり家に連れて帰りました。

家に着いてから、布団に寝かせましたが四肢のバタバタはおさまらず時折右前足を突っ張り、
右後ろ足を萎縮させ相変わらず左顔面が麻痺していました。
その晩は家族全員がレディの側についていました。
言葉にはしませんでしたが心の中では皆もうだめかもしれないと思っていました。
30分バタバタしては、1時間おとなしく眠るの繰返しで
病院で処方してもらった内服薬(抗痙攣剤)を2回飲ませました。
バタバタは痙攣だと言われましたが、(これは後の発作を経験して思う事ですが)
もしかしたら、思うように動けないのが分らなくて本人は歩きたかったのかな?と思います。

翌朝、布団の上でお口をパクパクしていたのでドライフードをお湯でふやかした物をスプーンで与えたところ
横になったまま、恐ろしい勢いで食べました。その時にはもう顔面の麻痺はありませんでした。
その後支えながら庭に連れて行き歩かせるとオシッコをしました。
もしやと思い、水の入った容器の所へ連れて行くと自分で水を飲みました。
その日は一日中ボーッとしていましたが支えがあれば歩きますし、ごはんも自分で食べました。
夜からはまた普段と変わらない生活に戻っていました。

また発作が起きると一人で支えたりと大変なので持ち手をつけた介護服に変えました。
介護服はレディママの介護グッズのコーナーで紹介しています)

2回目の発作は、6月6日PM10:00
この時も突然起こりました。
抗痙攣剤を飲ませ落ち着くまで様子を見ました。
一晩中寝たり、起きては部屋の中を歩き回ったりしていました。
翌日にはもう普通の生活に戻っていました。

3回目は6月17日AM7:20
4回目は7月25日AM8:00
この時の発作が一番ひどくて、尿の失禁を伴いました。
が、その後の様子は以前の発作の時と同じでした。

発作を起こしたのはいずれの日も、湿度の高い日でした。4回目の発作の日は
午後から落雷がありました。
レディの場合発作を起こす前に必ずすることがあります。
いつもは時計回りにクルクルと回るのですが逆回りをします。
右耳をピンと立てて壁に右側の顔を擦り付けるように歩きます。
定期的に発作を起こす(1週間に1度)ようになったら
予防的に薬を飲ませる事を考えましょう。と言われています。

                                                             
2001年8月15日 レディ18歳

5月の発作から何度ももうだめかも知れないと思っていたので誕生日を迎えることができて最高に幸せな一日でした。
レディの大好きなケーキとケンタッキーのチキンを少し食べさせました。
レディは骨の形がはっきりとわかるほどガリガリに痩せているので、少しでも体重が増えてほしいと思い
レディの好きな物を食べさせると下痢をしてしまいます。
ドックフードだけでは食べてくれないので、魚やお肉を混ぜているのですがそれでも食がすすまない時には
ケンタッキーのチキンをあげると食べるのです。
この頃は、徘徊をよくするし、視線をあわせることもなく表情も乏しい様子でした。
が、大好きな物の前では不思議な事に眼がきらきらと輝くのです。
そんなレディを見たいこともあってついレディの好きな物を食べさせていました。
すると、下痢をしてしまい下痢止めを飲ませると今度は便秘になってしまいます。
レディがごはんをちゃんと食べてくれるか?下痢をしないか?
そんなことを心配しながら毎日を過ごしていました。 
5回目の発作 2001年9月4日
昨日からの下痢がやっと治まったと思ったらAM5:40にまた痙攣のような発作を起こしました。
今回は軽いものでした。部屋の中を歩いていて壁にぶつかって倒れて起き上がろうとバタバタとしていたので
起こしに行ったら痙攣のようで一瞬呼吸も止まっていたので主人を呼びレディの舌を引っ張り出してもらいました。
身体をたたいたら、呼吸が戻りました。その場で横にして身体をさすっていたら寝てしまったので、
しばらくそのままにして30分後にレディの布団に連れて行きました。
本当に静かに寝ているので、このまま死んじゃうのかと不安でした。
いつもの発作の時は、すぐに薬を飲ませたりこちらもバタバタと、動揺していてレディを横にすることは無く
誰かがずっと抱きかかえているので、こんな静かな時はないのです。(今回は薬を飲ませていません。)
AM6:36に目を覚まし、庭に出てオシッコをして部屋に入って普通にごはんを食べ、
まるで何も無かったようにいつものようにAM8:15に寝てしまいました。
今回は以前に比べて動揺することも無く落ち着いて対処できたのが良かったと思います。
恐れていてもその時はいつか来るのです。
今はレディが不安にならないように頑張るだけです。



9月5日
昨日の軽い発作の後、普通だったのですが、夜になると落ち着かなくなり、
部屋の中を左回りにグルグルギャロップするみたいに歩き回り、
下痢のウンチを2回したので下痢止めの薬を飲ませました。
PM4:00に起きてからPM10:55に眠るまでこんな状態を続け、やっぱり変でした。
レディの前では「心配しなくても大丈夫よ。」と、強い所を見せようとしていますが、
本当のところ気が狂いそうなくらい不安です。
今朝は、ずーと起きないのでAM9:30に起しごはんを食べさせようとしても全く食べようとしません。
午後になり病院へ連れて行きました。
血液検査を受け腎臓の機能が低下しているとのことで、栄養剤の点滴を受けました。
今後、食欲もなくご飯を食べなくなったら、1週間に1回位栄養剤の点滴をしたほうが良いと言われました。


9月6日お庭で
9月12日 アニーを迎える
獣医の先生の勧めでメスのダックスフンドを迎えることになりました。
レディはアニー(子犬の名前)を無視しています。
自分の方からは近づこうとは決してしません。これからどうなるのやら?


9月19日 ジャッキー君のおうちへ
愛ママの部屋(HP)で知り会ったジャッキー君のお宅へお邪魔しました。
愛ちゃんとジャッキー君ともに、同じシェルティです。
愛ちゃんとジャッキー君はレディより若くて表情もはっきりして美男美女でした。
この日が初対面でしたがレディは、愛ちゃんとジャッキー君に興味を持ったようで、特にジャッキー君には
ロッキーのことを思い出したみたいに側に寄っていこうとしていました。
初めてのお宅にお邪魔したのに着くなりウンチをし、愛ちゃんとジャッキー君にごあいさつをしたと思ったら
すぐに、横になりすやすやと眠ってしまいました。
昔は神経質でよその家で寝るなんて考えられないことでした。
老犬になった今、レディはいつでもマイペースです。
楽しいひとときを過ごし、家に帰ってきても特に疲れた様子も無く普段通りにしていました。
大好きなシェルティと会えたことで、脳が活性化されたような気がします。


2001年 9月下旬
この頃のレディは、オムツでお腹の皮膚が赤く爛れてしまい、一時期オムツを外していましたが、
起き上がろうとした拍子や、徘徊している時におもらしをしてしまいます。
オムツを外している時に徘徊をすること(部屋の中をグルグルと回りながら歩く)が多いみたいです。
徘徊を始めると壁やテーブルに頭をぶつけて倒れるので、お風呂マットをまるくした所にレディを入れて
みたりしたのですが、レディの表情が乏しくなり、私たちが安心する事とレディが安心できる事は
違うことなのだとわかり結局は取りやめました。
ただ、どうしても手が空かない時はお風呂マットのサークルのお世話になりますが、それ以外は
家族の誰かが付き添っています。徘徊の間中ずーっと側についているので大変です。



肌寒くなったので、オシッコの回数も増えお腹の皮膚も少し良くなったので、
9月28日から、またオムツを付けるようになりました。
すると、表情がはっきりとしてオムツを汚す事はありません。
レディは、自尊心の強い子です。
オムツを着用することにより「ちゃんとしなくちゃ!」と思うみたいです。
2001年 10月 上旬

この頃のレディは、痰がからむことが多くて寝ていても苦しそうに「えっぇ、えっぇ」として起きてしまいます。
自分で吐き出すことができないので、胸の所をトントンと軽く叩いてあげたり、
水を飲ませたりしていますが苦しそうです。
病院に行った時に伺っては見たのですが、人間のように痰を吸いだす器具もないそうです。
若い犬だったら自分で処理できるのに老犬だから無理なのだそうです。
それ以外は、ごはんもちゃん食べて下痢もしなくなりましたし、表情がはっきりとしてきて、
私の後をよろよろしながらも付いて来るようになり視線も合うようになりました。
この頃は徘徊の頻度も減ってきています。
以前は、夜中のオシッコの後に部屋の中で20分位徘徊をしなければ眠らなかったのですが
今はオシッコをしてすぐに寝てくれます。

10月11日から、散歩に行くようになりました。
「部屋の中であれだけ歩けるのだから、外のほうがもっと気持ちが良いんじゃないの?」と娘に言われ、はっとしました。
外の風にあたったり、いろんな匂いを感じたりしたら、気分も良くなるなんて考えても見ませんでした。
レディのいつ発作が起きるかわからない状態を気にしてばかりで、
私の心に余裕が無くなっていたんだと反省させられました。
そこで、家族で話し合い一日に一回は散歩に連れて行こう。ということになり、雨の日以外は散歩に行っています。
最初は、とぼとぼしながら自分の足で歩きますが、頭を下げてよろよろしたら私が抱っこします。
そのうちにまた歩きたくなれば足をパタパタしますので、そうしたら降ろしてまた歩かせます。
大体、歩いたり抱っこしたりで15分位散歩をしています。
外の風、匂い、ほかのわんちゃんたちを感じて、ほどよい疲れが良いのか
部屋の中の徘徊もほとんど無くなったように思います。
もっと早く気が付いていたら良かったのに・・・

レディの表情がはっきりしてきたのはどうしてなのかな?
9月29日から飲んでいるサプリメントの効果と、散歩のような気がしています。
レディが毎日飲んでいるサプリメントは、床ずれが出来た時から飲んでいる『プロアントゾン』と、
2週間前から飲み始めた『メイベットDC』、
それとサプリメントではありませんが人間用のビオフェルミンを飲ませています。
『プロアントゾン』は、去年の12月(床ずれができた頃)から免疫力を強化させるということで飲み始めました。

パンフレットには、「活性酸素は癌や老化の原因のひとつ」「活性酸素による酸化のダメージを抑えます」
「炎症の痛みをやわらげ、運動機能を高めます」とありました。
このサプリメントは以前老犬になったと思われた頃一度飲ませたことがありましたが、
先生と私の認識の違いから(この時私はレディを老犬とは思っていなかったので)
レディも飲むのを嫌がったりしてのですぐに飲むのを止めたことがありました。
この時からきちんと飲ませていたら老化の進行を遅らせたかもと思っています。
次に9月29日から飲ませている『メイベットDC』ですが、明治製菓株式会社の製品で
「異常行動(夜鳴き、徘徊)に困ったら」とパンフレットに書かれていたものが目に留まり
レディも徘徊の頻度が増した頃だったので
先生に『プロアントゾン』と一緒に飲ませてもいいか伺ったところ大丈夫とのことで飲み始めました。
この『メイベットDC』は、飲み始めてから2週間くらい経たないと効果がでないとありましたが、
大体2週間くらい経ったころから効果が出始めたと思います。
その後も飲みつづけていますが表情がはっきりしたし、壁にぶつかる事も無くなり(自分で障害物をよける)
部屋の中をグルグルと歩くときも以前の徘徊とは違うような気がしています。
ちなみに、ビオフェルミンはお腹の調子を整える為に飲ませています。

10月中旬

10月22日 一日中落ち着かない様子で、昼間寝ていても熟睡しないで、すぐに起きてウロウロしていました。
夕方からは食欲が全く無く、レディの好きな鶏のからあげを上げてもまったく食べようとしません。水は飲みました。
10月23日 朝も食欲がまったく無く、元気がありません。
午後に病院へ連れて行くと、「また、腎臓の機能が低下しているかも知れない」とのことで
こちらからもお願いをして栄養剤の点滴を打っていただきました。
10/3には、6,7kgあった体重が6,15kgまで減っていました。
先生から「食欲がある間は大丈夫だけれども食欲もなく食べられないのは?」と言われ心配で溜まりませんでした。
体重も若い時の半分位ですし、レディを触ると骨の形がわかるほどガリガリに痩せています。
レディが自分でごはんを食べられなくなればそんなに長くはないかもしれません。頭では解かっているつもりですが、
心の中はもう不安と心配とでパニックを起こしていました。
その時にいろんな方に私の気持ちを聞いてもらい、たくさんの励ましを受けて
私も「死を迎える恐怖から」逃げないでがんばらなければいけないと思えるようになりました。
私や家族が不安になれば、レディにも伝わってしまいますから・・・
夕方になり、ごはんを少しだけ食べました。


10月23日布団の上で
10月下旬
心配していた食欲も少しずつ戻ってきました。
レディの刺激になればと、アニーといっしょにする時間を多く取るようにしていました。
アニーはレディのことをとっても好きですが、すぐに飛びついて口や足を噛み付きます。
自己表現を余りしないレディですが、アニーに噛み付かれるとはっきりと歯を剥いて嫌がりますし、
足を噛み付かれるとアニーを蹴るように掃います。
普段はアニーを踏み潰さないように気を付けて歩いているレディです。


10月29日車中で眠っているレディ

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